ブラックな職場に見受けられる特徴とは

ブラック企業というワードは、世間に広く認知されています。しかしブラックな職場で働き続けたことを起因として、従業員がうつ病になる事例は後を絶ちません。仕事で心を病むような事態にならないために、ブラック企業の特徴を正確に理解しておきましょう。

まず挙げられるのは、従業員を募集していたときの労働条件と入社後の労働条件が異なるケースです。これは転職エージェントの業界用語で、求人詐欺と呼ばれています。表向きは正社員を募集していることになっているのに、採用決定後に契約を結ぶ段階になって実は有期契約だったという悪質な事例があるのです。契約書に記載されている賃金が、求人時に提示していた賃金を大幅に下回っていたという事例もあります。ブラック企業は、このような求人詐欺を常習的に行う傾向があるのです。またパートタイム労働者に有給休暇を与えないことも、ブラック企業の典型的な特徴に該当します。有給休暇は正社員だけのものだと勘違いしている人もいますが、労働基準法では勤務開始日から6か月以上が経過し、労働日の8割以上に出勤していれば雇用形態に関係なく有給休暇を付与しなければならないことになっています。非正規雇用であることを理由にして有給休暇の存在を無かったことにするのは、ブラック企業がよくやる手口なのです。

その他の特徴としては、退職妨害が挙げられます。退職の意思表示をした従業員に対して、損害賠償というワードを出しながら脅しをかけて退職を阻止しようとするのです。求職時には口コミサイトなどから実際に働く人の意見を検索して、ブラック企業に応募しないようにしましょう。
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